先生
別れ
次の日目が覚めたら私の手を握った太陽が眠っていた。
一日中ここにいてくれたんだ。
だからかな。
だいぶ落ち着いている。
昨日は迷惑かけちゃったなぁ。
お姉ちゃんのこと、受け止めなきゃ。
そのとき、太陽が起きた。
「芽唯…大丈夫?」
起きていきなり私の心配なんかしてくれる。
もう、この人に心配かけられない。
「本当の、ことなんだよね?」
「…あぁ。」
だよね。嘘なんかじゃなかったんだよね。
「大丈夫だよ。本当のことだから、受け止めなきゃ。」
すっと太陽が立ったかと思ったら、太陽は私を抱きしめた。
「無理、してない?」
わかっちゃうんだよね、太陽はそういうこと。
それだけで、私は十分だよ。
「まずは受け止めないと、前に進めないと思うから。
いくら願ったって、変わらないことだから。」
「芽唯には俺がいる。辛かったらいつでも俺のとこで泣いていいから。無理はしないでよ?」
「うん。ありがとう。」
太陽のおかけでだいぶ楽になった。
お姉ちゃんのことも、受け止めることができた。
太陽がいなかったらどうなってたかな?