先生

でもそんなこと言ってもまた

なんでっなんでっ?

って聞いてくるだろうから私は適当に

「ん~、なんでだろう。」

と流しといた。

そんなこんなで数学科準備室に着いた。


コンコンッ

「はい。」

中から春山先生の声がして、私たちは中へ入った。

「おう、お前らか。ちょっと待ってな。」

そういって先生は引き出しからプリントを取り出した。

「はい。」

先生はプリントを差し出し、咲が受け取った。

「よろしくな。」

「はい。じゃあ、失礼します。」

私たちが出ていこうとしたそのとき、

「あ、吉岡、ちょっと。」

「えっ…あ、はい。咲先行ってて。」

「うん、わかった。」

咲は出ていった。

< 25 / 436 >

この作品をシェア

pagetop