先生

今日は時間が過ぎるのが本当に早い。

イルカショーもあっという間に終わってしまった。

私たちはお土産コーナーに来ていた。

「ねぇ太陽!これ一緒に買おう!!」

私が太陽に見せたのは、イルカのキーホルダー。

色違いで、二つをくっつけたらハートになるキーホルダー。

今まで、お揃いの物を買ったことがなかった。

だから、最後に欲しかったんだ。

太陽は何も言わずに私が持っていたキーホルダー二つを持ってレジに向かった。

「あ、ちょっと太陽??私自分でお金払うよ!」

「ダーメ!だってこれハートになるやつじゃん!だから俺が芽唯にプレゼントしたい!
本当は俺もこういう事したかったんだよね〜」

私は何も言えなくなってしまった。

太陽がそんなこと思っててくれてたのがすごく嬉しかった。

「ありがとう、太陽。」

「おう!」



< 256 / 436 >

この作品をシェア

pagetop