先生

「…わかった。別れる。
教師と生徒に、戻ろう芽唯。」

優しい笑顔で太陽はそう言ってくれた。

だけど、無理してるのはすぐにわかった。

「でも芽唯。別れたからって、避けるのはなしな。付き合う前に戻るだけな。」

「…うん。もちろんだよ。」

「芽唯、今までありがとう。
すげぇ、好きだったよ。」

私はもう我慢できないくらい泣きそうだった。

胸が熱くなって、苦しかった。

「…ありがとう太陽。……ばいばい。」

そう言って私は公園を出ていった。


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