先生

そして春山先生が教室に入ってきた。

みんなは嬉しそうに笑顔を浮かべている。

「席ついてー!」

春山先生がそう言うと、みんなはすぐに席に着いた。

「去年数学の授業担当してたからみんな知ってると思うけど、一応自己紹介しとくな。
二年A組の担任になった春山太陽です。
バスケ部の顧問です。
これから二年よろしくな。」

みんなは拍手をした。

「先生って彼女いるのー?」

ある生徒が先生に質問した。

もちろん女の子。

「それ知ってどうするんだ?」

「ちょっとでも可能性あるのか知りたいじゃん?」

「…彼女はいない!けどお前らは大事な生徒だぞ。」

「えーいいじゃーん!」

クラスの女の子たちは先生に興味津々だった。

私と咲と祐里奈以外は。


< 276 / 436 >

この作品をシェア

pagetop