先生
そして春山先生が教室に入ってきた。
みんなは嬉しそうに笑顔を浮かべている。
「席ついてー!」
春山先生がそう言うと、みんなはすぐに席に着いた。
「去年数学の授業担当してたからみんな知ってると思うけど、一応自己紹介しとくな。
二年A組の担任になった春山太陽です。
バスケ部の顧問です。
これから二年よろしくな。」
みんなは拍手をした。
「先生って彼女いるのー?」
ある生徒が先生に質問した。
もちろん女の子。
「それ知ってどうするんだ?」
「ちょっとでも可能性あるのか知りたいじゃん?」
「…彼女はいない!けどお前らは大事な生徒だぞ。」
「えーいいじゃーん!」
クラスの女の子たちは先生に興味津々だった。
私と咲と祐里奈以外は。