先生

太陽side

校長先生から二年A組の担任だと聞かされて、この学校は三年もそのままのクラスということで、俺は気合を入れていた。

初めて担任として卒業生を出すからなおさら。

だけど、名簿を見たとき俺は一瞬心臓が止まりそうになった。


吉岡芽唯


その名前を見つけた瞬間心臓がトクンッと動いた。

まだこんなにも心が反応する。

俺は、まだ芽唯を忘れられてない。

忘れるも何も、あの頃と全く気持ちが変わってない。

芽唯と普通に接するのが精一杯で、気持ちの整理をつける暇なんてなかった。



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