先生
そんな気持ちでいっぱいだった。
今日までは。
だけど今日、芽唯と話したことで、ちゃんと教師と生徒に戻らなければいけないと思った。
芽唯はもう、本当に戻るつもりはないんだ。
もう、前に進んでいるんだ。
俺の方が大人なのに芽唯より全然子どもだ。
芽唯が好きだという気持ちがある限り俺たちは教師と生徒に戻れない。
だけど芽唯は戻りたがってる。
もう、芽唯に迷惑かけられない。
俺は、もう芽唯を諦めるしかない。
忘れるしかない。
これからは、担任として、あいつを守るんだ。