先生

私はもう帰る準備万端だけど、まだこの部室にいる。

そのとき、部室のドアが開いた。

「ごめん、待った??」

と言って入ってきたのは斗真。

「ううん。」

「そっか。じゃあ帰ろっか!」

「うん!」

私と斗真は部室を出た。

私たちはいつの間にか一緒に帰るのが当たり前になっていた。

降りる駅は違うのに、お家まで送ってくれるときもある。

教室でも一緒にいることが多いし、斗真はいつも私の隣にいてくれる。

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