先生

「今は言い訳できるだろ?
怪我してるから送ってる、担任だから送ってる。
芽唯を歩いて行かせるくらいなら、太陽に送ってってもらいたい。」

お兄ちゃん……

「…先生は、いいって言ってるの?」

「あぁ。」

「…わかった。」

「芽唯、ありがとな。治るまでの間だから。じゃあ、太陽に電話しとくな。」

「うん。ありがとう、お兄ちゃん。心配してくれて。」

「当たり前って言ったろ?
今日は早く寝ろよ。おやすみ。」

「おやすみ。」

お兄ちゃんは部屋を出ていった。

お兄ちゃん、太陽に頼るほど心配してくれてるのかな…?

それとも、ほかの理由があるのかな…?

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