先生
それから私達は学校まで他愛もない会話をしていた。
運動場や体育館は運動部が朝練をしていて賑やかだったけど、校舎の方はまだシーンっとしていた。
春山先生はわざわざ教室まで付き添ってくれた。
「吉岡、部活はどうする?」
「行くよ。さすがに二日も休めないよ。咲に迷惑かけちゃう。」
「俺的には休んでほしいけど、どうせ聞かないしな。」
先生はいたずらっぽく笑って言った。
「無理だけはするなよ。」
「ありがとう先生!」
「もちろん帰りは俺の車な。」
「うん!」
「じゃあ俺職員室行くわ。勉強でもしてろ〜」
春山先生はそう言いながら教室を出て行った。
勉強なんてしないもんね〜!
私は春山先生がいなくなったのを確認してすぐ寝た。