先生

そして私は今日やらなければいけないことがある。

いや、言わなきゃいけないことかな。

斗真に昨日の返事をしなくてはならない。

もう私の答えは決まっている。

なのになかなか言い出せなくて、結局部活終わりまで言えず…。

私は斗真は来ると思って、部室でいつも通り待っていた。

そして私の予想通り斗真は部室に来てくれた。

「よかったぁ。いた。」

斗真は安心したように言った。

「来てくれると思って待ってた。」

「そっか。」

斗真が照れ笑いした。

「…あのね、話したいことあって。」

斗真の顔つきが一気に変わった。

「……告白の話?」

「うん。」

斗真は深呼吸をして聞く準備万端と言うようにこっちを見た。

私も深呼吸をして話し始めた。

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