先生
「いいよ。甘えて。利用して。俺は構わないよ。」
あまりにも斗真が優しく言うから泣きそうになった。
「じゃあ、帰ろう。」
斗真がそう言った。
「ごめん。私……」
少し言いづらいな…
「なに?」
「……あのね、足が治るまで、行き帰り先生が送ってくれることになったの。」
「えっ……あ、そうなんだ。」
「ごめん。気分悪くした?」
「いや、あくまでも教師と生徒だろ?」
「うん。」
「ならいいよ。春山先生待ってんの?」
「うん。駐車場で。」
「ならそこまでついてく。そこで、俺たち付き合うことになったって言ってもいい?」
言わなきゃ、前に進めないよね。
それに、斗真に告白されたの知ってるし。
「うん。じゃあ一緒に行こ。」
そして私たちは一緒に春山先生が待つ駐車場に向った。