先生

そして、今日の練習が終わって夜ごはんを食べて、それぞれ解散になった。

その後咲は悠斗先輩と密会をしに行った。

私はその間にお風呂を済ませて一人まったりしていた。

そのとき電話がかかってきた。

相手は斗真だった。

『もしもし。』

『あ、芽唯?今大丈夫??』

『うん。どうしたの?』

『…うん、あのさ…』

斗真が口ごもる。

『明日の夜、二人で会わない?』

えっ…

『…覚えてる?俺のことも見てほしいって言ったの。』

『…うん。』

『この合宿で、二人の思い出作りたい。』

そっか。私、前に進むんだった。

斗真のことちゃんと見てあげなきゃ。

『…わかった。』

こうして私は明日の夜、斗真と会うことになった。

電話を切ってベッドに寝転がった。

私の選択は合ってるのかな…?

なんか、わかんなくなってきちゃった。

もう考えたくないな。

私はそのまま眠ってしまった。



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