先生

「で、何しに来たんだ?」

「これ、渡しに来た。」

山本が手に持っていたのはいつもは芽唯が持ってくるはずの記録ノート。

「…ありがとな。」

「いえいえ。」

山本が持ってくるなんて珍しいな。

芽唯はどうかしたのかな?

「あのー……さ、」

「なんで芽唯は来ないかって?」

うわ、バレてるさすが。

「残念ながら芽唯ちゃんは寝てしまったんですね〜」

なんだ、寝たのか。

よかった何もなくて。

斗真と密会してるとかだったら立ち直れなかったよ。

「そうか。疲れてんだな。」

「いいもん見せてあげようか??」

山本が不敵な笑みを浮かべてる。

怖いぞおい。

「なんだよ、いいもんって。」

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