先生
「もちろん。先生の寂しいのなかに私はいる?」
「そんなの当たり前だろ。吉岡がいなくなったら寂しいに決まってる。」
先生は優しい笑顔で言う。
なんか、勘違いしそうだよ。
まるで好きって言われてるみたい。
「よかった。」
私はそんなことしか言えなかった。
先生、私も先生がいなくなったら寂しい。
側にいてほしいよ。
隣に…
「ねぇ先生。」
「ん?」
「卒業してもみんなで集まろうね。」
二人ではもう繋がれないから。
だからせめてバスケ部としては繋がっていたい。
これが今の私にできる最大限の事。
「絶対な!!」
そうやって先生が無邪気に笑うから、
だから、余計離れたくないって思ったよ。
泣きたいくらい、好きだって思ったよ。