先生

今日は先生のいろんな笑顔が見れた。

先生はほんと、いろんな顔を見せてくれるな。

それだけで嬉しい。

私たちはしばらく話しながら片付けをしていた。

「春山先生。」

斗真がこっちに来て先生を呼んだ。

「ん、どうした?」

「あっちが春山先生のこと呼んでた。」

「そうか。ありがとな。じゃ俺行くな。」

と私に言って先生は向こうに行った。

斗真の顔が少し怖かった。

そして一瞬で優しい顔になった。

「芽唯、手伝うよ。」

「うん、ありがとう。」

「明日会えないからさ、少しでも二人でいたくて。」

そんなことさらっと言える斗真を羨ましく思った。

私も素直に気持ち伝えられたらな。

「ありがとう。」

斗真といる時も先生のこと考えてる。

私は本当に先生しか見えてないんだ。


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