先生
そして今日の夜。
航平が家にやってきた。
いつも通り、私とお兄ちゃんの吉岡李空(ヨシオカリク)と航平でご飯を食べた。
「航平は将来やりたいこととかあるの?」
お兄ちゃんが聞く。
私とお兄ちゃんは十二歳も年が離れている。
だからか、とっても仲良し!
お兄ちゃんはサラリーマンです。
「俺の将来の夢は芽唯の旦那さんになることっす!」
何を言う…。
「航平…。」
私があきれて言う。
「いいじゃん、芽唯。お兄ちゃんは航平だったら大賛成だぞ?」
お兄ちゃんまで…。
「さすがお兄さんですね!」
もう…。
二人が仲いいのはいいけど私をからかわないでよ。
「ほんとは?何になりたいの?」
私は話をそらした。