先生

そして、何かを持ってきた。

「これ。」

先生から箱を渡された。

「ごめん、勝手にこんな事して。でも、受け取ってほしい。
俺からの、クリスマスプレゼント。」

え、プレゼント??

「開けても、いい?」

「うん、いいよ。」

先生の優しい声が心地いい。

私は包み紙を綺麗に取って箱を開けた。

その中身は私好みのブレスレットだった。

「かわいい…」

「ほんと?よかった!」

先生がホッとした顔をした。

「でも、これもらってもいいの?」

嬉しいけど、なんか申し訳ない。

私は何も用意してないのに。

「これ見た時芽唯っぽいなって思った。そしたら無意識に買ってたんだ。だから、なんも気にしないで貰って。」

また、芽唯って…

気付いてないのかな?

「ん?どうかした?」

私は芽唯って呼ばれた事にきゅんとしてぼーっとしてしまっていた。

「ううん!ありがと先生。すごい嬉しい。」

大切にしよ。

寂しい時にこれ見て頑張ろう。

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