先生

「写真、見てたんだ。二人の。」

えっ…

「その写真の私、幸せそうだった。」

芽唯…

「二人の写真たくさんあるのに、全部笑顔で幸せそうだった。」

もう、俺我慢できねぇよ。

「今も同じ風に笑えてるかな?」

もう、無理だ。

「先生が隣にいたからかな?」

俺は席を立って電気を消した。

「えっ先生どうしたの??」

そして俺は芽唯を抱きしめた。

「せんせっ……?」

「ごめん。許して。」

「…………」

「しばらくこのままでいさせて。」

芽唯はなにも言わずに俺の腕の中にいる。

今まで離れてたぶん芽唯を抱きしめる力が強くなってしまった。

たまらなく、芽唯が好きだ。

どうしようもないくらいに。

もう、離したくない。

太陽side end

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