先生
心臓がバクバクしすぎて先生に心臓の音が聞こえそう。
私、今先生に抱きしめられてるんだ。
なんでだろう…
だけど、やっぱり落ち着く。
先生に抱きしめられるの好きだった。
もう、離れたくないよ。
先生のそばにいたい…
「俺、会いたかったんだ。」
えっ?
「会いたかったからここに来た。家にいると思ってなかったから、会えてすげぇ嬉しかった。」
「先生…」
「俺、もう我慢できねぇよ。…戻りたい。」
「…………」
突然の告白に驚きを隠せなかった。
ずっと、もう好きじゃないんだろうなって思ってた。
私だけが好きなんだと思ってた。
でも違ったんだ。
私たち、まだ好き同士だったんだ。
「俺のこと見てよ。待ってるから、もっかい俺のこと見てほしい。
好きなんだ、芽唯のこと。」