先生

そしてお家に着いてお兄ちゃんの部屋に運んだ。

私は先生に薬を飲ませたり、汗を拭いたり定期的におでこのタオルを変えたりと看病に励んだ。

あんなに苦しんでる先生初めて見た。

側にいてあげたいって思った。

私が知らないところで先生には苦しんでほしくない。

私は先生の手を握った。

「先生、なんでこんな状態になるまで放っておいたの?私知ってたよ?昨日も一昨日も先生の様子が変だったこと。無理しないでよ、心配かけないでよ。」

私は涙が出てきた。

「私だって本当は先生のこと好きなんだよ。大好きだよ。先生もまだ好きって知った時本当に嬉しかった。
もう先生以外好きになれないよ。私、どうすればいいの?
先生の側にいたいよ…。」

どんどん涙が溢れてくる。

全然止まってくれない。

たまらなく胸が苦しいよ。

先生……


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