先生

楽しい時間はあっという間で、

航平が帰る時間。

私は外までお見送りをしに行った。

「今日はありがと。」

「今日もでしょ。」

航平は照れ笑いしている。

かわいい、航平。

そして別れ際には必ず一瞬間があって、

航平の顔が真剣になる。

そんな顔に私はいつもキュンとしてしまう。

「芽唯、目、つぶって?」

私は言われるがままに目を閉じた。

目を閉じていても、航平の顔が近づいてくるのがわかる。

そして私たちは、キスをした。

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