先生

先生は昨日だったら考えられないくらいに回復していて、家で朝ごはんを食べて家へ帰っていった。

昨日は金曜日だったからちょうどよかった。

私は先生が帰った後、先生に抱きしめられたことを思い出していた。

先生の温もりを鮮明に覚えている。

「芽唯、ちょっといい?」

そんな時、お兄ちゃんが私の部屋に来た。

「どうしたの?」

「話したいことあってさ。」

「なに?」

「…太陽のこと。」

私は太陽と聞いて一瞬身体が固まってしまった。

そしてそれと同時になにを言われるんだろうかと不安になった。


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