先生

次の日。

いつも通り記録ノートを出しに行った。

そして私は自分の気持ちを伝えようと思った。

「先生、今やってるお仕事すぐ終わる?」

「あぁ、あと少しで終わるよ。なんで?なんか用だった??」

「そのお仕事終わったら、マネの部室に来てほしいの…」

私がそう言うと先生は少し驚いていた。

「なんかあった?」

心配そうに聞いてくれる。

「ううん。話したいことがあるだけ。
私待ってるから、終わったら来て。」

「うん、わかった。早く終わらせて行くよ。」

そのあと私は先生の教室を後にした。

やっぱり、自分の気持ちを伝えるならマネの部室だと思った。

私たちが結ばれた場所。

思い出の、場所。

ここからまた、始めたいと思った。

私は先生が来るまでの間、去年ここで先生に告白した事を思い出していた。

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