先生

「怒ったの？」

「怒った。」

本当は怒ってないけど。

「ごめん、芽唯があまりにもかわいいから。今の、すげぇ可愛かった。」

そう言って太陽は私の首に顔を埋めた。

「…ばか。」

「好きだよ、芽唯。言葉で表せられないくらいに。本気で芽唯が好きだよ。」

「私もだよ。太陽が好き。」

「もう、離さないからな。
芽唯がまた離れていこうとしても今度は絶対離さないから。」

「もう二度と離れないよ。
太陽と離れるなんてもうやだもん。ずっと一緒がいいよ。」

私は離れてた時のことを思い出して涙が出てきた。

太陽は涙を拭ってくれた。

「俺はずっと芽唯のそばにいるよ。
だから芽唯もずっと俺のそばにいて。」

「うん。」

私は今太陽とこうしていられるのが幸せで涙が止まらなかった。

そんな私をよしよしって慰めてくれる太陽を、一生愛したいって思った。