先生
「なんだ?そんなに俺がかっこいいか?」
女子たちはみんな頷いている。
しかも目がハート。
騒いでないのは私と咲くらい。
それを疑問に思ったのか、隣の席であり、同じバスケ部の佐伯斗真(サエキトウマ)が話しかけてきた。
「お前らは興味ないの?春山先生に。」
「かっこいいけど年上過ぎ。」
すぐさま咲が答える。
「ふーん。吉岡は?」
えっ私?…興味ないわけではないんだけど。
なんて答えたらいいんだろ。
「芽唯は彼氏いるもんね。」
咲が代わりに答えてくれた。
「マジで?まぁ、吉岡かわいいもんね。」
さらりとそんなことを…。
遊び人ですかこの人は。
「そういうのいいから。」
私ってほんとかわいくない。
素直にありがとうって流せばいいのに。