先生
ドキドキ
私は一人で保健室に向かっていた。
その途中にあるベンチで誰かが寝ていた。
ん…?
「春山先生?」
私が声をかけたら先生は目を覚ました。
「ん?吉岡?」
寝ぼけてる。
「クラスの応援もしないでこんなとこで何してるんですか。」
「俺が応援しなくてもあいつらは勝つだろ。」
先生が体を起こしながら言った。
「でもサッカーは私たちが勝ちましたよ?私が決めたゴールで。」
「えっお前が?」
すっごい驚いてる。超失礼、この人。
「でもそれがきっかけでマークされるようになって、足引っかけて転んじゃったんです。ここ。」
私は怪我したところを指さした。
「保健室は?」
ちょっと先生の顔つきが真剣になってびっくりした。