先生

「吉岡?俺の顔なんかついてる?」

気が付いたら私は先生を見つめていた。

ハッと我に返り、

「大丈夫です。」

と、先生から目をそらした。

先生はそっかっと言って、絆創膏を貼ってくれた。

「よしできた!」

そう言いながら先生は立った。

「ありがとうございます。」

と言って立とうとしたとき、急に激痛が走って立てなかった。

「どうした?」

「立とうとしたら足が痛くて。」

先生はしゃがんで私の足を見た。

「ちょっと我慢しろよ。」

何するんだろうと思ってたら、私の足首を回した。

「痛いっ」

「ごめんな。吉岡、捻挫だ。」

「捻挫?」

「湿布あるかな?」

先生は今度は湿布を探している。

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