先生

「もう怪我するなよ。」

少し小さめの声で先生が言った。

「お前女の子なんだしさ、痕が残ったりしたらどうすんの?あと、もう俺に心配かけるのもだめ!わかった?」

心配してくれたの?

先生、どうしたの?

今日はすっごく優しいんだね。

「はい。」

「うん、いい子だね。」

私の頭を撫でながら言った。

またドキドキしてしまった。

静まり返る保健室。

私の心臓の音が先生に聞こえちゃいそう。

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