先生

「え、私なんか変のこと言った?」

何も言わない私たちを見て咲が不安そうな顔をしてる。

「あ、ううん。ちょっとびっくりしただけ。」

慌てて私が返事した。

「吉岡と仲良しにみられて光栄だなぁ。」

「何言ってんの、先生。」

私は思わず先生をにらんでしまった。

「怖いって、吉岡~。にらむなよ。」

「にらんでません!」

「ほんと仲良し。」

「もう、咲~!」

私たちはこんな感じでバスの中を過ごしていた。



後ろにいる航平に見られているとは気づかずに…。


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