好きのおもさ

<翌日>


なんだかんだあって、はっとすると私は寝ていたみたいだった.



時計を見ると、9時を回っていた.


意外に寝過ぎていた.


外の景色を見る.


すると大きな風船が上がっていた.


その風船には何か文字が書いてあった.


その内容は、今夜催される祭りのことだった.



それを見ると、昨日のことを思い出してしまった.


スーパーから出た時に出会ってしまった人のこと、そこから繰り広げられた物語.


思い出したくない.


頭を抑えてしまう.



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夕方になった.


ピンポーンと玄関から聞こえたので、私は玄関に向かう.


ガチャリとドアを開ける.


「やぁ!」


「よっ!」



目の前には宇川れおとがおり、その左側には彼の弟がいた.


宇川くんが声を発するのに次いで、弟も私に声をかけた.


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