好きのおもさ

「今日の祭り、本当に行かないのか~」


「楽しいぞ~」



「行かないって言ってるでしょ!

何で私がそんな所に行かないといけないのよ!


そんなに行きたかったら、2人で行けばいいじゃない!!」


ドアを一瞬開け、即座に閉めようとした.


だけどドアが重くて、できなかった。


きっと向こうもドアにもたれていたんだろう。


「あ、わりぃ」


相手はきっと私が顔を出すのかと思って、ものすごく後悔したような感じで謝った。


だけど私はもう応答しなかった.


玄関から立ち去ったのだ。



それなのに玄関の呼び鈴の音がする。 



諦めて欲しいものだ。



祭りに行く気なんて、全然ないのに.


アイツに誘われたってことは、アイツと祭りで行動を共にしないといけないってことだよね?


嫌だよ、そんなこと。


端から見たら、アイツと…


仲良くしてるみたいじゃん。



そんな風に思われるなんて、絶対に嫌だ!!




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