好きのおもさ
story 6
夏休みが終了してしまったのにも関わらず、教室は賑やかだ。
みんなそれぞれで夏休みを満喫したみたいだ。
夏休みの出来事をそれぞれ話し合っている。
楽しそうに。みんなの顔がきらきらと輝いている。
夏休みが終わっても何ら変わらないよ、みたいな感じだ。
いいなぁ。そんなきらきらと輝く高校生活が送れて。
これから始まる、テストへの意気込みはしっかりとあるんだろうか?
まぁこの学校はエスカレータ式みたいだから、そこそこ成績悪くてもいいらしい。
だけど他から受けるものについては、合格ラインが異様に高いらしい。
だからほとんどの人が勉強をしないのだろうか。
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テストが終わった。
先生の終わりの合図とともに、先生よりも早く教室を出た。
今日はクラスメートの誰からも話しかけられることはなかかった。
隣の席が未だにアイツだけど、話しかけてこない。
彼の友達と意気揚々と話しているから。
私なんかと思い出を共有するつもりないだろう。
嬉しいことだけど。