好きのおもさ

彼女の魂胆は詳しくはわからないが、大体は想像がつく。



「私…友達は…」



「そうだよね、あなた友達いらないんだったよね。



でも友くんだって、あんたのこといらないと思うよ。



あたしも本当は立山さんと仲良くしたくないよ。



当たり前じゃん。 あたしが好きな人をあんな目に遭わせたんだから。


だけどあたしはあんたが友くんのことを引きずってることがムカつく。



自分であんな目に遭わせたあんたが。



だからあたしは友くんのことを全然気にしないで、毎日をのうのうと暮らしてもらいたいの。



だから友達になろうよ、加奈ちゃん!!!」




最後の文だけを強調して私に言ってくる白川さん。



悔しいよ。 友広くんと仲良かった人にあんなこと言われて。



でも覚悟はできてるんだ。  あの日から、私は覚悟したんだから. 



「じゃあ、よろしく…」



「ちょっと!!

友達になったんだから、もう少し楽しそうにあたしに話してよ!!



それとあたしの呼び名、下ので読んでね!!


もちろん、昴のこともね!!」



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