好きのおもさ
ふと目が合った。 宇川れおとと。
「何?」
愛想をふり撒くことができなくなっている.
「まだおまえ帰ってないし、教室にもいなかったから、もしかしたらここかなと思って」
「私はそんなことを聞いてるんじゃない。
用事は何?って聞いてんの」
昼休みのこととか忘れたのかな、と思い余計に腹が立つ。
「大した用じゃねぇよ」
と、ドアの隣にもたれかかる。
そんな宇川くんを無視する私は、屋上のドアを開けそこを後にしようとした。
私の歩調に合わせて後ろをついてくる宇川くん。
いらつきが収まらない.
だがここで私はキレないようにする。
それにしても…今日白川さんと中島くん、何のために私を屋上に連れてきたのかな?
わざわざ過去を思い出させるため?
そしたら別に屋上じゃなくてもいいんじゃ…
まぁ大方屋上にいた方が、私を陥れやすいという算段なんだろうな。