好きのおもさ
私が出る競技は残り1つとなり、喜んでいる。
「次は男子の100m走だって!!」
「あぁ~楽しみ!!
昴くんの走りに期待だよね~」
休んでる人がウキャウキャと話す.
中島くん…期待されるほどいい選手なんだ。
「加奈ちゃん!
また1人でそんな所で座り込んで。
もうちょっと前の方に来て、出場者を応援しようよ!!」
白川さんが私の隣に座る。
「別にいい…興味ない」
「え~昴の応援してくれないの」
私は誰も応援する気無いのに.
いや私は時間が過ぎることをただただ待っているのだ.
「・・・」
「まぁそうだよね。加奈ちゃんってそういう人だからね!!
あ、あんたが好きな宇川?がいるよ!!」
と白川さんは宇川くんの方を指さす。
「好きなんかじゃないよ、あいつのことなんて」