好きのおもさ
「わ、わかった。
俺が連れて行こう!!」
と言った男の先生は、私から白川さんを引き離そうとした。
この先生にはデリカシーというのは無いのかな。
いくら緊急事態と言っても、女子を運ぼうと思うか?
しかもみんなの前で。
私だったら無理かな。
それに私は大して苦悩していない。
そこら辺を、きちんと考えて欲しいものだ。
「私なら大丈夫です。
先生は保健室に保険医を呼んでいてください。
すぐに私も追いつきますから」
と言って私はすぐに保健室へと向かう。
テントにいる保健の先生も、ようやく気づいて保健室へと走っていってる。
何で私の所に来て、白川さんの様子を聞かないのかな?
と思ったが、私はできるだけ急ぎ足となり、保健室に向かった。
「先生、この子日射病になったみたいなんです」
先生の言葉も聞かず、私は白川さんをベッドに横にした。
「ちょっと待っててね」