好きのおもさ
「ん~?
だって周りが馬鹿なことしてるって思ってても、あいつ気にしないで行動していくんだぜ?
俺、そういうれおとの所好きだなーって思って」
「そっか…」
この次を進められなかった。
『好きな女には尽くすタイプなんだよ。
たとえその人に嫌がられたとしても。
バカみたいにそこは頑張ろうとするんだよ』
佐川君はあれだけ言って、曲がり角を曲がって私と別れた。
その後私は佐川君のセリフを思い出していた。
もしかしてさっきいたレストランで私が言ったこと…
それの答え?
私は宇川くんの好きな相手?
そんなわけないよ…
私のことなんて…
絶対好きなはずじゃない。
私の過去を知ってしまえば、必ずみんなと同じ行動を取るに決まってる。
醜いいじめ、という選択をするに決まってる…