好きのおもさ
story 9
何だろう。
登校日になり学校の廊下を歩いていると時々睨まれては、こそこそと喋られる。
それも知らない人から。
朝からそうだ。
特に女子にそういう傾向が見られる。
知っている人からは特に何されるとまではいかないけど。
そして今は昼休み。
昼ごはんを済ませて廊下を歩いている。
私の顔を見ては、ヒソヒソ話している。
見てて不快だ。
私は今図書室に向かっている。
「あの人ってーーー」
二人組になっている女子の口から聞こえた。
私はふと立ち止まり、ヒソヒソ話している人たちの方を見ている。
すると「うわー」なんて、顔を青ざめさせる真似事をしている。
2年生のようだ。
私は気分が悪くなりそうだったから、さっさと図書室に向かうことにした。