好きのおもさ
図書室のドアを静かに開ける。
この前来た時より人はいる。
みんな机に勉強道具を広げて、テストに向けて対策をしているみたいだ。
だから私の存在に気づかない。
私はゆっくりゆっくり本を選びに行く。
自分が読もうと思える本を選ぶと、着席した。
本を読むことに集中したいのだが、つい別のことを考えてしまう。
私が少しだけ注目の的になっている原因。
何だろう。
もしかしたら体育大会での出来事かな?
あの時白川さんが倒れてしまって私がおぶっている時に、先生が駆けつけてその時に反抗したことが
何かが起きてそのことが広まったからかな。
でもそれだけで生徒から変な目で見られる意味がわからない。
打ち上げで先に帰ったから?
バイトの仲間で晩御飯を食べてたから?
わからない。
とにかく!! 私は読書に集中することにした。