好きのおもさ
昼休みを終えるチャイムが鳴ると、私は本を戻して図書室から出ることにした。
その時には、変な視線を受けることはなかった。
普通にみんな今までやっていたことを中断して、目の前にあるものを片付けている。
廊下をスタスタと歩いて教室に戻っていく。
……!!!
私はふと足を止めた。
少人数の人が私に変な視線を向ける心当たりを思いついたからだ。
「人殺し」
中島君と白川さんによって、私のレッテルを言いふらされたのか。
それしかないよ。
私はそれくらいしかみんなから非難されることはやってない。
ダメだ。
もう、終わった。
私の居場所…もう少しで消えちゃう。
悲しくなりながら、私は教室に戻った。
教室では、次の授業の準備をしている人ばかりだ。
私も取り掛かろうとするのだが…。