好きのおもさ

正直、勘弁してもらいたい.


1回戦で敗退すると思っていたのに・・・


何でここまで来たんだろう.



「おーっす!

女子はどうなってんの~?」


試合終わりの間に、数人の男子がこちらの体育館に入ってきて、私達に訊いた.


男子と女子、まぁ競技に別れて体育館も別れる.



「こっちはね!!


京子と加奈ちゃんのチームと、智美ちゃんとヒロのチームが、準決勝に進出することになったんだ!!」


外野の女子が、男子に説明した.


「すげーじゃん!

俺らなんて、すぐに負けたよ.


唯一残ってたチームも、さっきの試合で負けたし」


「もぅ!

だらしない男子ばっかりね!!」


バシッ!と、女子が男子の背中を叩く音が聞こえた.


・・・って、あんたが背中を叩いても、あんたは試合に負けたでしょ.


正確に言えば、あんたも男子と同類なんだからね.


と、この瞬間思った.



「ねーねー!

次どんな作戦で責めるの?!」


私は女子と男子の輪から、外れるように端に座った.



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