好きのおもさ
対して宇川くんは不服そう。
「じゃあ加奈ちゃんは明日休んで、明後日学校に来るよね?」
本題に入る朝壬さん。
彼女の切り替えに、ついていこうとする2人だった。
「わからない…」
それが私の答え。
正直言って文化祭終わるまで、私は行かなくてもいい気がする。
いいや、行くべきでないと思う。
「どうして?!
まさか本当に男子たちの意見に従うんじゃないんでしょうね!?」
朝壬さんは私に強く質問する。
男子たちの意見って何?
「どうせみんな…私がみんなの輪の中に入るのを許してくれない」
「そんなことないよ!!
クラスのみんなは全校のみんなの波に呑まれてるだけ!!
あたしたちはしっかりとしてるんだから!!」
私が暗い事を言うと、一生懸命新山さんと朝壬さんが明るくしようとしてくれる。
「見殺しにした、って言われて、それでも私と一緒にいようなんて、
みんな思ってくれないんだから!!」
世間が冷たいことなんて、わかってる。