好きのおもさ

対して宇川くんは不服そう。


「じゃあ加奈ちゃんは明日休んで、明後日学校に来るよね?」


本題に入る朝壬さん。


彼女の切り替えに、ついていこうとする2人だった。



「わからない…」


それが私の答え。


正直言って文化祭終わるまで、私は行かなくてもいい気がする。


いいや、行くべきでないと思う。



「どうして?!


まさか本当に男子たちの意見に従うんじゃないんでしょうね!?」


朝壬さんは私に強く質問する。


男子たちの意見って何?



「どうせみんな…私がみんなの輪の中に入るのを許してくれない」



「そんなことないよ!!


クラスのみんなは全校のみんなの波に呑まれてるだけ!!


あたしたちはしっかりとしてるんだから!!」



私が暗い事を言うと、一生懸命新山さんと朝壬さんが明るくしようとしてくれる。



「見殺しにした、って言われて、それでも私と一緒にいようなんて、

みんな思ってくれないんだから!!」


世間が冷たいことなんて、わかってる。



< 366 / 471 >

この作品をシェア

pagetop