好きのおもさ
「もうすぐ殺されてるっていうのに、お前俺に説教か?
すっげぇー度胸あるな」
私の言葉に耳を傾けてくれない。
友広君…。私は何のために生まれてきたのかわからなくなっちゃった。
友広君殺してまでわかったこと、何一つ目の前の男一人にさえ納得させられないんだから。
「やっぱりカッターで殺すんだったら…。
心臓一突きがいいかな?
でもそれだったら面白くないし。
服着たままだと、あまりこいつに恐怖心与えられねぇしな」
私が友広くんのことを考えていると、男は楽しそうに考え事をしてる。
すると私が来てる服を器用に捲っていく。
「やめて…よ!!」
何でこんな男に私の肌を見せなきゃいけないの。
だけど私の抵抗は、男の足に踏まれてできなくなった。
「いやッ…!!」
つい膝でアタックした。
すると男の体は私の体と重なってしまう。
「うわぁ…!!」
男の老け顔が間近で見える。