好きのおもさ
the last story
それから約2週間後。
私は無事に怪我を回復させ、学校に通っている。
そんなある日の帰り道。
私は宇川君と校門を出て、一緒に歩いて帰っていた。
「ねぇ…。 結局事務室にいた先生、無事だったの?」
文化祭で大きな事件が発生し、生徒たちはここ数日怯えて学校生活を送っているらしい。
「あぁ。 でもあの犯人、結構派手にやったからまだ襲われた先生は今も入院中。
お前はよく頑張ったよ」
そっか。
じゃああのガラスが割れると音は、先生が必死に抵抗した証なんだ。
「所で何で私は肘まで切りつけられたの?」
「ああ…それはな…」
~回想~ 宇川side
「立山!!?」
フィナーレが終わり、閉会式が終わる前に俺は立山を呼びに行った。
電気がついている2階の空き教室にいるのかと思い、そこへ向かう。
するとそこは誰にもいない。
消灯し念のためと思い、自分のクラスに行ってみる。
そこには信じられない光景が映し出されていた。