好きのおもさ

荒れ果てている教室。


机は倒れ、教科書やノートが溢れかえっている。



教室にも誰もいないし、昇降口の鍵はかかっていたし。


不思議に思い担任に相談してみた。


そしてまずは俺と担任だけが探すことになった。


しかしいくら探しても、立山の姿はどこにも見つからない。



閉会式も終わり、クラスのやつらが教室に戻り始める。


俺は探し続けたが、担任は一旦クラスに戻り彼らに搜索の協力を要請した。



疑問が飛び交うクラス。


事務室の惨劇を見つければ、生徒にももしかしてのことが予想される。




そんな中俺は、数回探した体育館にもう一度足を運ぶ。



今度は探してない所まで、念のため。



するとそこには…


知らないおっさんが何かに座って、狂気していた。



怪しく思い近づいてみる。



「どうしたんですか…?」


恐る恐る聞いてみる。


するとそこには意識を失った立山の姿があった。



そして俺は立山の名前を無意識のうちに呼んでいた。



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