好きのおもさ
story 2
「おはよう~!」
「あ~、おはよう!
制服似合ってるね~」
朝の教室の風景は、周りの人には新鮮な光景だった.
私にとっては普通.
この高校は初等部から高等部まで同じみたい.
だからほとんどの人はこの高校の受験をせずに、エスカレーターで行けたらしい.
まぁ当然私は別の所から来たため、入試を受けなければならなかった.
私の場合入試のレベルはそこまで高くなかったと思う.
エスカレーターで行けた者が多いということは、大方小学生の時から同じ時間を共有してきた人たちなんだろう.
私はその中に入り込もうとは思わない.
ただひたすら卒業を待つのみ.
そう思っている.