好きのおもさ
「とにかく私が言うことはただ1つ!!
さっさと帰れ!!」
私はそう言うと、勢いよくドアを開けた.
降りしきる雨.水たまりの面積が広がって行っている.
「まだ・・・」
「いいから帰ってよ!!
宇川くんなら・・・待っててくれる人、家にいるでしょ?!」
「え・・・ちょ、おい!」
もたもたと靴を履き終えるのを見たら、すぐさま彼を追い出した.
そして勢いよくドアを閉め、カギをかけた.
ーーーー一時的な感情で私と関わろうとしないで.
どうせすぐに私から放れるんだから.
期待させるようなことしないで.
もう二度とあんな目に遭いたくないんだから.
過去を思い出し、涙が出てきてしまった.