好きのおもさ
story 4
それから約一週間が過ぎた.
途切れ途切れの過去を思い出すようになって、精神的に辛い日が続いている.
それも知らずクラスメートは平気に話しかけてくる.
今日もそうだ.
「ねぇ加奈ちゃん!!」
「夏休みはどうするの?!」
新山さんや朝壬さんが私に声をかける.
「夏休みは・・・
どこかの一週間、実家に帰る」
「実家?
ってことは加奈ちゃん、1人暮らしなの?」
「うん」
「ああぁ!!
いいなぁ.
きっと1人暮らししてるの、このクラスだと加奈ちゃんくらいだと思うよ?!」
1人暮らしくらいで、ものすごく私をうらやんでいる2人.
まぁ私は1人暮らしをすること、嬉しいけど.
「ねぇ加奈ちゃん!!
今度遊びに行ってもいい?!」
え・・・
まさかの展開に心の中は動揺していた.