好きのおもさ
それと同時にこの前のことを思い出した.
三希と一緒に宇川くんがウチに来たこと.
あの日をきっかけに思い出してなかったことを、思い出すようになった.
それで苦しくなる日が続くことになっている.
「ダメ?」
でもこの人たちいや、みんながそんな私の状況を知らない.
だからなるべく気づかれないようにする.
「いいけど私、そんなにもてなさないよ?
話もしないし・・・いつもいるような感じだよ」
「大丈夫だよ!!
私達がうざいくらい話しかけるから」
「それで・・・遊びに行ってもいいの?」
どうしよう・・・
本当は嫌なんだけどな・・・
「やめとけよ.
こいつんちに行っても、全然面白くねぇぞ」
なんて声がした.
「何でそんなことわかるの?
もしかしてれおと、加奈ちゃんちに行ったの?」
宇川れおと・・・
頼むからその先を言わないでくれ.